公私に渡ってお世話になっている田主丸町の葡萄農家さんの直売所の前を通りかかったら、巨峰の出荷作業が始まっていたので、立ち寄ってみました。
出荷していたのは早生の種無し巨峰。
帰り際に、その巨峰を少しばかりいただいたのだけど、ご主人は「美味しくないばってんか(笑)」と言いながら渡してくれました。
美味しくないことはないけど、確かに酸っぱい。
地元の人なら知ってると思うけど、田主丸エリアの巨峰は、お盆明けからがシーズン。美味しくなるのもこの時期から。
お盆前は高価に取り引きされるので、農家によっては、別の畑でハウスやトンネルと呼ばれる施設栽培で作っていたりします。
美味しくない理由は時期だけではありません。種の有る無しも大きく影響します。
結論から言えば、薬品漬けの種無しに比べたら、自然の種ありの方が遥かに美味しいです。
ただ、薬品を使わない分、種あり巨峰の栽培はとても難しく、美味しい種あり巨峰を作ることができる農家は意外と少なかったりします。
だから、時代のニーズと作りやすさから、どんどん種無しにシフトしているのが現状。
先日に、いずれも巨峰農家の幼馴染と友人の義弟くんとそんな話をして、時代の流れだけど悲しいね、なんて言ったりしていたけど、
義弟くんが「でも、僕らは一生、種ありを作り続けますから安心してください!」と言ってくれました。
もし知らなかった、という方は、今年は種ありVS種無しの食べ比べをしてみてください(^-^)/