ゼロキューブを建てたばい with FIAT PANDA

LIFE LABELのローコスト住宅 ZERO-CUBE(ゼロキューブ)+BOXに住み始めて5年が経ちました。住み始めてから分かるゼロキューブの良さや問題点などを正直に書いています。あとは愛車のFIATのことも。近所や日本中にもっとゼロキューバ―やFIATオーナーが増えることを願ったブログです。最近FIAT500→FIAT PANDAに乗り換えました。

ゼロキューブとは?建売でも注文でもない「規格住宅」って何? 後悔しないゼロキューブを建てるための基礎知識

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ゼロキューブ(zerocube)を建てて5年目が経ちました。

建てた当初は、安くてオシャレな家に住めて、しばらくテンションMAXな生活が続きました。住んでいくうちに、なんか使いづらいな、と思うところは当然出てくるわけですが、現状では、とりあえずゼロキューブにして良かったという気持ちは変わりません。

だからと言って、万人がゼロキューブで同じ気持ちになれるかというと、もちろんそうではないです。あくまでのウチの場合であって、家族構成や年齢、地域等々、様々な要素によって、住みやすさは千差万別。建てて良かったと思う人も言えれば、後悔したーぁ、という人、もう最低っ、なんて人も、ひょっとしたらいるかもしれません←いないことを祈りたい(^^;

久しぶりにゼロキューブのWebサイトを見てみると、仲間が増えていたり別のブランドになっていたり、いくつか変わった点も。よく考えると、このブログではゼロキューブの基礎知識みたいなものを詳しく紹介していなかったので、建てて5年間経った今更ですが、ゼロキューブの基礎知識をまとめてみました。

ちなみに、建てたときの家族構成(新築当時)は、私(40代前半)・妻(30代後半)・長女(7歳)・次女(4歳)です。

【もくじ】

 

ゼロキューブ(zerocube)とは

「ゼロキューブ」と聞いて「あぁ、ベツダイさんのね」と答えられる人は、すでにゼロキューバー(ゼロキューブに住んでいる人の愛称)か、相当にゼロキューブを研究している人か、ベツダイのお膝元・大分県の方ではないでしょうか。

そうです。ゼロキューブは、大分県大分市に本社を置く株式会社ベツダイが手掛ける規格住宅ブランド「LIFE LABEL(ライフレーベル)」の主力製品の一つ。同社は1963年創業の不動産会社で、新築住宅の建売や注文住宅事業のほか、マンションの建設・分譲を展開する総合不動産会社です。

創業60年近い、なかなかの老舗だったんですね。知らんやった。

ここでよく間違えるのが、別大興産という会社。福岡の人なら、ソフトバンクホークスのスポンサーになっているので、「別大興産」という文字はよく目にしますが、残念ながら、ベツダイと別大興産はまったく無関係でした。福岡県在住のゼロキューバーとしては、なんか惜しいw

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規格住宅ブランド「LIFE LABEL」って

ゼロキューブはベツダイが展開する規格住宅ブランド「LIFE LABEL」(ライフレーベル)」の主力商品。確か、以前(私が建てた5年前)は「LIFE LABEL」は存在していなくて、あくまで「ゼロキューブ」という商品として展開をされていました。その後、ゼロキューブ以外の商品ラインナップが増えていこうとしたところで、「LIFE LABEL」ブランドを立ち上げたような記憶があります。違ってたらすみません。

ちなみに、「LIFE LABEL」のトップページはとても楽しげです。ぜひ、覗いてください、ファーストビューだけで、とてもワクワクしますので。

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■LIFE LABELブランドサイト

https://lifelabel.jp/

ちなみに「規格住宅」とは、ベースとなる間取りがある程度、決まっていて、多少のカスタマイズを加えて建てることができる注文住宅のこと。他の住宅メーカーの規格住宅だとカスタマイズが許されないケースもありますが、ゼロキューブはカスタムもOK。完全な注文住宅と建売住宅の中間といったところでしょうか。

「LIFE LABEL」はフランチャイズを展開しており現在(2022年1月時点)全国に148店舗の加盟店があります。新築住宅フランチャイズチェーンとしてはLIXIL住宅研究所アイフルホームに次ぐ全国2位の規模だそうです。なかなかの全国規模になったんですね。なんか嬉しい。

ゼロキューブを含め「LIFE LABEL」ブランドの家を建てたい場合、大分のベツダイさんではなく、「LIFE LABEL」加盟店契約を結ばれている地元の建築会社で建てることが出来ます。施工エリアはほぼ全国で対応可能です。加盟店一覧は「LIFE LABEL」公式HPから確認が出来ますので必要な方はご覧下さい。

■LIFE LABEL相談窓口検索

https://lifelabel.jp/stores

 

ゼロキューブの特徴

ゼロキューブシリーズではベースとなる商品にオプションで1部屋追加をしたり屋上バルコニーを追加したり出来る商品もあります。それが+FUNというラインナップです。

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ZERO-CUBEの基本間取り

<各+FUNの説明>

  • +BOX:1階に1部屋(その上がバルコニー)プラス
  • +BOX²:2部屋プラス(バルコニー無し)
  • +SKY BALCONY:屋上バルコニーをプラス
  • +BOX SKYBALCONY:屋上バルコニーと1部屋(その上もバルコニー)プラス
  • +BOX² SKYBALCONY:屋上バルコニーと2部屋プラス
  • +CABIN:本宅につながるキャビンをプラス
  • +PENTHOUSE:屋上バルコニーにつながるペントハウスをプラス
  • +GARAGE:ガレージスペースをプラス
  • +INNER GARAGE:3階建て。1階部分にビルドインガレージをプラス

ちなみに私が手建てたのは「+BOX」です。正直、「+BOX²」にしとけば良かったと後悔してます。この理由については、こちらの記事↓をどうぞ。

1年間ゼロキューブ+BOXに住んでみた結果(前編) - ゼロキューブを建てたばい with FIAT500 → PANDA

これ以外にも、ゼロキューブやLIFE LABELの仲間はたくさんあります。

  • ZERO-CUBE MALIBU:カリフォルニア工務店とコラボ、シンプルに愉しむ家
  • ZERO-CUBE WAREHOUSE:倉庫のような大空間、インダストリアルデザインの家
  • FREAK'S HOUSE:セレクトショップFREAK'S STORE」とのコラボ住宅
  • ZERO-CUBE FREAK'S:FREAK'S HOUSEのZERO-CUBEバージョン
  • ZERO-CUBE TOOLS:秘密基地や屋上草原など家全体を道具箱のような空間に
  • BENTO HOUSE:弁当箱をコンセプトにした都市型住宅
  • HOUSE CANVASIDÉEとコラボしてインテリアの視点から考える家

 

ゼロキューブのメリット

こんな表を作ってみました。「注文住宅」と「建売住宅」のメリット・デメリットです。

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一般的には「注文住宅」は価格が高くて経済的に余裕のある人が建てるもの、「建売住宅」は安価なので予算が限られる人が建てるもの、という認識があります。私も最初はそうでした。確かにそういう側面はありますが、必ずしも当てはまりません。当然ながらそれぞれメリット・デメリットがあるのです。

ここで、あえて注目したい「注文住宅」のデメリットが、「完成の状態がわからない」こと。実は、注文住宅はこれで失敗する人が少なくないようです。住宅展示場の家って、基本的にフルスペックで、そんなに部屋数いらないよ、というくらい広かったりします。ほとんどは、展示場の家見本をダウンサイジングして建てるんですが、実際に住み始めると、「リビングが思ってたより狭い…」「この導線なんか使いづらい…」「中庭いらんやった…」等となるようです。一方で、「建売住宅」はすでに建っている状態を確認してから住むので、この失敗はありませんが、当然、自由度がなかったり施工中の工程を見れないので品質に不安を抱えたりします。

そこで、この注文住宅と建売住宅のデメリットを解消するのが「規格住宅」。その中でもゼロキューブが優れているのは、実物を確認することが容易であること。冒頭に書いたように、いまや全国148の加盟店で展開されているブランド住宅ですし、ゼロキューブはLIFE LABELのフラッグシップ商品なので、いろんなところにゼロキューブ住宅は増えています。

私の場合は、契約する前に、完成したばかりのゼロキューブを5か所くらい見学させてもらいました。一度は、ベツダイのお膝元、大分市まで見に行きました。あー、なるほど、この広さなのね、思ってたより広いね!という感想を持った記憶があります。そのため、実際に住み始めても、間取りや広さについて「思ってたのと違うっ!」ということは皆無でした。ここが、ゼロキューブの最大のメリットではないでしょうか。ちなみに、LIFE LABELの中でも、ゼロキューブほど普及していない他の商品だと見学できる物件も少ないので、このメリットは当てはまらないかもしれません。つまりゼロキューブだけのメリット。

もう一つメリットがあるとすれば、オシャレ。四角いので好き・嫌いが分かれますが、私はこの四角いビジュアルはとても好き。だから好きな人はオシャレに住めるのも大きなメリットですね。

 

ゼロキューブのデメリット

ゼロキューブを建てるデメリットって何でしょう?これがなかなか思い浮かばない(笑) そこを何とか絞り出してみると、以下のようなデメリットが考えられます。

  • 建てられる土地の形が限られる
  • 1000万円では建てられない
  • 安っぽい、倉庫っぽい

ゼロキューブの基本形は8m×8mの正方形なので、最低でも10m×10m以上の土地でないと建てられません。どちらか一辺でも短いと不可なので、とくに住宅街の中にあるちょっとした隙間土地とか縦長土地だと建てられなかったりします。そう考えると、ゼロキューブは郊外とか田舎向けかもしれません。

また、ゼロキューブは「1000万円から建てられる」をうたっていますが、あくまでも本体価格のベースのお話。実際には工事費やら諸経費やらがかかり、そして“新築ハイ”によるオプション付けまくり(笑)で1.5倍以上になることは確実です。私の場合は、1500万円超でした。これに+土地代です。

安っぽい、倉庫っぽい、というのは、はい、その通りです。そう思われる方は、もう重厚な高級ブランド住宅をオススメします。

 

工事費も含めたゼロキューブの総額

実際にウチのゼロキューブの総額を披露します。

  • ゼロキューブ本体 1,080万円
  • +BOX 120万円 ※1
  • オプション 80万円 ※2
  • 付帯工事+諸経費等 300万円

※1:3帖に縮小、ウッドデッキ無し

※2:エコキュート、浴室乾燥機、食洗器、三面鏡、カップボード、オープン階段、人造大理石(シンク、風呂)等

ここまでで計1,580万円。これに加えて、

  • 外構工事 120万円 ※3
  • 家財 100万円 ※4

※3:玄関アプローチ、門柱、タイルデッキ、テラス、防草シート、砂利、フェンス

※4:家具、家電、カーテン等

なので1800万円+土地取得費用でした。

 

後悔しないためのポイント

ゼロキューブは「LIFE LABEL」のフランチャイズ住宅メーカーを通じて、全国どこでも同じ規格の住宅を建てることができます。しかし、すべての住宅メーカーが同じ対応ができるとは限りません。

私が依頼した地元の住宅メーカーは、かなり自由度が高く、必要なもの/不要なものを、足し算/引き算で算出してくれる、とても誠意ある対応をしてくれました。しかし、別のフランチャイズ住宅メーカーだと一切、カスタマイズはできず、あくまでも+FANのなかからしか選べない、という話も当時は聞きました。

まずは、最寄りのフランチャイズ住宅メーカーが、希望通りの仕様でゼロキューブをカスタマイズしてくれるのかを確かめるのが大切かと思います。何が出来て、何が出来ないのか。万が一、対応できなければ、他の近隣のフランチャイズメーカーに依頼するのもありです。

また、最近ではカスタマイズされたゼロキューブもずいぶんと増えているようですので、いろんなパターンのゼロキューブを、時間をかけてじっくり見学させてもらえば、少なくとも実施に建てて住み始めても、思てたんと違うっ!ってことはないかと思います。

 

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。ゼロキューブのことは理解できましたでしょうか。いま思い出しても、家を建てるまでの過程はとても楽しいしワクワクするし、実際に住み始めても大きな後悔を感じなければ、しばらくはテンション高めに生活をすることが出来ます。

とは言え、土日もアクティブに出かける自分の生活スタイルを冷静に見つめると、いったいこの理想のオシャレゼロキューブに滞在している時間って、、、と苦笑いしそうになるくらい短いです。基本、仕事や遊びから帰ってきて、寝るまでの間を過ごす場所、と化しています。

それを踏まえると、私としては住宅にはそこまでお金はかけられないと判断。でもオシャレに住みたい。ゼロキューブはそんな人のための住宅ではないでしょうか。気になる方は勇気を出して、ぜひ最寄りのLIFE LABELフランチャイズ住宅メーカーを訪ねてみてください。