FIAT500を購入した中古車販売店の話。
今回、中古車を買うのは初めて。基本的に、中古車は価格や程度に関わらず「博打」と同じと聞いていたので、覚悟して購入した訳ですが。
まだ、購入から2週間しか経ってないので、この博打に買ったのか、負けたのか、は分からないけど、少なくとも今回の中古車販売店から購入したのは、間違いではなかったようです。
理由は簡単。
当初、約束していた以上のことを施してくれたから。
見積り時の約束は2点のみ。「タイミングベルト交換」と「エンブレム交換」。
で、実際には、これに加えて、「シートの洗浄」「リアライトの電球交換」「オイル交換」「JAF加入」。
そして、忘れてたのか納車後にSMSで「あ、そう言えば、バッテリーも新品に換えときましたんで」と連絡が来ました。
正直、中古車のコスト構造はよく分からんけど、車体価格35万円に対して支払い総額は42万円。
差額7万円の中に、諸経費と車検費用、それに上記のものが含まれていたことになります。これだけ考えれば、かなりお得でした。
まぁ、そもそも35万円が高過ぎ、という意見もあるかもしれないけど、こちらから特にお願いしていないことをアレコレ付けてもらえたことが有り難い。
で、ここからが本題。
では、なぜ、中古車販売店は、こんなに良くしてくれたのか。シートに穴開けちまった事件はあるにせよ、それだけではないと、多分に自画自賛の要因もありました。
それは、2回目の訪問の際に会話が弾んだこと。
な~に~?何だそりゃ??とズッコケた方すみません。でも、けっこう真面目にそう思い込んでる、メデタイ奴なんです。
2回目の訪問時を回想してみます。
私「過去にFIAT500販売されたことあります?」
店「いや無いです。500は初めてですが、Pandaはありますよ」
私「そうなんてすね。実はPandaも良いなと思ってたんですよ」
店「え!?そうなんですか?最近までニューパンダあったんですよ」
私「え!? 見たかった~」
店「ネットに載せてなかったから。けっこう長く売れてなかったけど。あ~載せとけば良かった~」
私「程度はどんな感じでした?」
店「もとは女性のオーナーさんで、すごく大事に乗られてたから、年式の割にはかなり状態が良くて。だからすぐ売れると思って載せてなかったんですよね」
私「うゎ~残念(>_<)」
こんな感じで、まずはPanda話でひと盛り上がり。その後、
私「で、この仕事(中古車販売)、何年くらいしてるんですか?」
店「かれこれ30年くらいですかね」
私「やっぱ輸入車メインでずっとされて?」
店「いや、むかしは四駆メインでして、ランクルとかジープとか」
店「でも、今は日本じゃ四駆の中古車販売は難しくて」
私「どうして?」
店「海外で高く売れるんですよ、とくに日本の四駆は。だから仕入れ価格も高騰して、日本でなら新車を買った方が良いくらい」
そんな感じて、最初は寡黙だった販売店の代表さんでしたが、最後は饒舌にいろいろ教えてくれました。
自分のなかでは、その直後から接し方が明らかに変わった感覚でした。
今回のFIAT500が実際にどれくらい走ってくれるか分からないけど、打ち解けられたし、いろいろサービスもしてくれたし、もし期待を裏切られたとしても、次回もこの人から買いたいと思いました。
そして最後に「とりあえず3年くらい乗ったら、また来ます」と伝えると、元気よく「ぜひ!」と返してくれました。まぁ、社交辞令かもしれないけど、悪くないです。
そんなことで、頑張って3年乗ります。